1月23日
40週と5日を迎え、前駆陣痛やおしるしはあったものの、本陣痛始まらず14時半に入院。
子宮口の開き具合を見るがやはり1.5センチ位しか開いていないとのこと。
出産間近だと5〜6センチ位は開いているらしい。そのため、バルーンを挿入して子宮口を開いてもらう。
これで刺激されたのか、これまでよりも長くて強い前駆陣痛があったらしいが、それでも本陣痛には至らなかった。
助産師さんから説明を受け翌朝7時半から陣痛促進剤を点滴開始、夫の私は9時頃に来院するように言われる。
1月25日
予定通り朝7時半に点滴開始。
私は落ち着かず少し早めの8時45分に到着。
予定を過ぎるのんびりな息子とせっかちな父親。
妻はまだそれほど陣痛も強くなく普通に会話できていたが、お腹の張りをみる機械ではいい張りがきてるとのことだった。
それでも本当に今日生まれるのか不安に襲われる。
11時頃から陣痛が強くなってきて、それまでは絶対昼ご飯食べたいと言っていた妻が食べられないと言うほど苦しみだした。
12時を迎えた頃にはまさに阿鼻叫喚。
いーたーいー!いたいよー!
を繰り返す。
必死に腰や脚をマッサージする助産師さんと私。
妻も必死に頑張っていたが、15時頃にとうとう「もう無理」と言ってきた。
「無痛にしてもらう?」と聞くと頷く。
赤ちゃんは陣痛により生まれてくるので、無痛分娩にすると、余計に時間がかかり赤ちゃんの苦しい時間が長くなると聞いていたので、正直もう少し耐えられないかと思って助産師にもまだかかるか聞いてみる。
それほど長くはないが明確にどれくらいかは答えられないという返答。
そこから10分ほど頑張ったがやはり痛みはどんどん強くなるようで、もう一度妻の意思を確認してから無痛分娩をお願いした。
ご主人は一度廊下に出てくださいと言われ、廊下に出たが、ドアを挟んでも妻の悲鳴が聞こえてくる。もしこれが検診に来ている妊婦さん達にも聞こえていたら、とてつもない恐怖を与えるのではと思うほどの悲鳴だった。
それでも10分後には悲鳴が聞こえなくなり、助産師さんから呼び入れられると、ケロリとした表情の妻がいた。
もう痛みはほとんどないとのこと。
どうもお騒がせしました。と恥ずかしそうに言う妻に安堵し、吹き出してしまった。
そしてさらに格闘して17時。
ようやく頭が出てきたとのことで、院長先生も来られる。
最後の最後まで苦戦し、5人がかりでお腹押したり、赤ちゃんの頭引っ張ったり、あそこを切ったり。
そして17時13分。
これが最後のいきみだよという先生の言葉通りついに誕生。
下の方でへその緒を切っているのかなかなか見えない我が子。
それでも轟く泣き声。
私はへその緒を首に巻いて泣かずに生まれたらしいから、父親に似ず優秀である。
色々な液体に包まれた我が子は大声で泣いていたが、その中で聞こえた先生や助産師さんのおめでとうの言葉と、妻の泣き声に私も涙があふれた。
3872グラム。
そりゃ痛いわな。
今回の妻の苦しみを見て、改めて母に僕を産んでくれたときの産みの苦しみに感謝を伝えたかったが、もう一生それは叶わない。
もっと早くこれを知っていたら、もっと優しくできたかな。
心の中で
お母さん、ありがとう。
妻よ、ありがとう。
妻と同様、私もエナジーゼリー以外何も食べてなかった。
帰りに近所の焼肉屋さんで1人でお祝い。
写真にはないが、ホルモンがとても美味しかった。
そして↓こちらが暫定の出産+入院費用
出産一時金が50万円なので自己負担は13万円強。
無痛分娩にしたので8万円お高くなりました。
とりあえず窓口では63万円分カードで支払うので、今月のカードの支払いは久しぶりに100万を超えそう。
頑張らなきゃね、父。